2019.02.09
【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】
料理を作りませんという人はいても、洗濯をしませんという人はなかなかいないと思います。
家の中で必ず使われていると言っても過言ではない洗濯機について、バンコクならではの状況に合わせて詳しく解説していきます。
特に、洗濯用洗剤と乾燥機の取り扱いはこの国独特ですのでしっかりと覚えておきましょう。
まずバンコクの事情として日本と大きく異なる点は、家電が備え付けであるということ。
家電に限らず家具も備え付けではありますが、自分が買った家電ではないという点が大きな違いになります。
そして、備え付けの洗濯機はドラム式洗濯機と縦型式洗濯機のうちのどちらかが設置されています。
コンドミニアムのほとんどはドラム式洗濯機であることが多いでしょう。
アパートは物件によって異なりますが、築浅の物件はドラム式洗濯機である確率が高くなります。
サービスアパートは洗濯機のないお部屋もありますが、ホテルに近い形態の場合はドラム式洗濯機が多い傾向にあります。
縦型式洗濯機のメリットは短時間で洗濯が終了出来ることや汚れが落ちやすいこと。
ドラム式洗濯機のメリットは少ない水で洗濯が出来ることや衣類が痛みにくいこと。
ほとんどの物件はどちらか片方の洗濯機しか用意がありません。
基本的には備え付けの洗濯機のタイプを変えることは難しいという認識が必要です。
洗濯機の使い方は下記でわかりやすく解説しています。
日本のようにくず取りネットがついている洗濯機とついていない洗濯機があります。
くず取りネットがついている洗濯機は、日本と同様にくず取りネットのゴミを定期的に捨てるようにしてください。
推奨されている頻度は洗濯した後に毎回がベストですが、溜まってきたら捨てる形でも問題はありません。
ただし、ゴミが満杯になっている状態では、それ以上ゴミを集めることは出来ませんので注意してくださいね。
くず取りネットがついていない洗濯機には、洗濯槽の中に取り外し可能なプラスチック製のくず取りケースがついています。
タイではこちらのプラスチック製のケースのほうが多く見かけます。
濡れているときはゴミが取りにくいので、くず取りネットにしてもくず取りケースにしても、洗濯槽内が乾いているときにお掃除をすることをお勧めします。
そして、メンテナンスで最も需要なのは洗濯を終了した後に蓋を開けっ放しにしておくこと。
洗濯終了後すぐに蓋を閉じると、洗濯槽の中の湿気がカビを発生させてしまいます。
洗濯槽が十分に乾くまでは、蓋を閉じることは控えてください。
ドラム式洗濯機にはくず取りの場所がないのでは?と思われている方も意外と多いのですが、くず取りのメンテナンスの方法をご存知でしょうか?
実はきちんとゴミの集まる場所があるんです。
ドラム式洗濯機の下の方に開閉の出来る箇所があります。
そこを開くと中にはバルブがついていて、そのバルブを回して取り出すとそこにゴミが集まっているんです。
注意点としては、バルブを回して取り出すときに内部に溜まっていた水が出てくる点。
布や洗面器などで水が床にこぼれないように注意しましょう。
ドラム式洗濯機はこのくず取りのメンテナンスを怠ると、途中で止まって動かなくなるトラブルが発生することもあります。
洗濯機のメーカーの作業員を呼んで点検をしてもらったら、くず取りケースにゴミが詰まってただけ・・・なんてこともたまにあったりします。
お部屋のオーナーさんによっては自己責任ですねと言われるかもしれませんので、メンテナンスは定期的に行うようにしましょう。
ちなみに、ドラム式洗濯機も終了後に洗濯機のドアを開けたままにして、内部に湿気をこもらせないことが重要なポイントになります。
乾燥機能がついている洗濯機は最低でも週に1度は乾燥機能を使うようにしましょう。
乾燥させる衣類がない場合はから回しでもOKです。
洗濯機の中のゴミをキレイにしても、洗濯槽の中をお掃除出来た訳ではありません。
お掃除には洗濯槽専用のクリーナーを使用して、セルフクリーニングを行いましょう。
洗濯槽専用のクリーナーはフジスーパーや60バーツ均のお店で販売されています。
メーカーや種類にもよりますが、数十バーツ〜300バーツ前後の価格帯です。
私のお気に入りはロケット石鹸株式会社の「洗たく槽クリーナー スッキリ」です。
1〜2ヶ月に1度はクリーナーを使って、しっかりとしたクリーニングを行うをオススメします。
日本では洗濯機によって洗剤を使い分けていることはありません。
しかし、ここタイでは洗濯機のタイプによって使用出来る洗剤が分かれています。
洗濯機のタイプに合った洗剤を使わないことで、洗濯機が動かなくなることもあります。
メーカーの作業員からよく言われるのは、特にドラム式洗濯機に縦型式洗濯機の洗剤はNGという点。
泡立ちが良くなり過ぎて、故障の原因になってしまうそうです。
ドラム式洗濯機の中には乾燥機能付きのものもあります。
この乾燥機能は使う人にとっては便利なものですが、不要な場合は全く使わない可能性もあるでしょう。
ただし、たとえ乾燥機能が不要であっても、乾燥機能を長らく使用しないことはNGです。
タイは特にジメジメとした湿気の多い国です。
乾燥機能を使わないことで洗濯機内部の湿気が高まり、基盤に不具合が起こって洗濯機自体が動かなくなることがあるんです。
乾燥機能のついている洗濯機は最低週1回程度は乾燥機能を稼働させること。
これが故障を避ける大切なテクニックになります。
バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。