タイの洗濯機の使い方【ドラム式洗濯機】

2019.10.31

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

ドラム式洗濯機は複雑な機能がたくさんついていることもあって、タイ駐在の皆さんを悩ませる存在になっています。
ここではメジャーなメーカーのひとつElectrolux(エレクトロラックス)を中心にドラム式洗濯機の使い方を説明していきます。
他のメーカーであっても基本的な使い方は近いものになりますので、これを参考にすれば概ね操作をすることが出来るでしょう。

縦型式洗濯機をお使いの方は下記の記事で確認されてください。

ドラム式洗濯機のメリット&デメリット

ドラム式洗濯機は衣類を持ち上げて上から下に落とすたたき洗いです。
泡立ちにくい性質を持つ硬水の国々で造られた洗濯機で、縦型式とは違って泡立ちを必要としないタイプです。
ドラム式には縦型式には無いメリットとデメリットがあります。

ドラム式洗濯機のメリット

  • 洗濯物が傷みにくい
  • 節水できる
  • 乾燥機と一体化しているものがある

ドラム式洗濯機のデメリット

  • 洗濯に時間がかかる
  • 操作が難しい
  • 洗剤が溶け残りやすい

基本的な使い方

たくさんのオプションがあるドラム式洗濯機ですが、とにかく洗濯機をスタートさせたい方は5つの手順だけで動かすことが可能です。

① 洗濯物を入れて蓋を閉める
② 電源を入れる(写真の1番を押す) ※電源ボタンがない場合は、つまみを回せば稼働します
③ 洗剤を入れる
④ つまみを回して、「Cotton」や「Mix」にコースを設定する(写真の2番を回す)
⑤ スタートボタンを押す(写真の3番を押す)

洗剤の入れ方

洗濯洗剤、柔軟剤、プレウォッシュそれぞれの投入口を解説していきます。

洗剤の投入口は洗濯機の左上にあって、左上の引き出しを引くと投入口が現れます。

 洗濯洗剤の投入口

洗濯洗剤の投入口は洗濯機によって微妙に位置が異なりますが、 2本の縦線の記載がある場所()か、一番大きなスペースのどちらかです。
1本の縦線の記載がある場所や狭い方のスペースは後述するプレウォッシュ用の投入口になります。

ドラム式洗濯機は叩き洗い方式なので、そもそもが多くの泡立てを必要としない洗濯機です。
必要以上の洗剤量を入れることで洗剤が溶け切らず、衣類や洗濯槽に洗剤が大量に残ってしまうリスクがあります。
衣類への洗剤残りはアレルギーや敏感肌の方に有害ですし、洗濯槽への洗剤残りはカビの繁殖につながります。
最悪の事態としては洗濯機の投入口から水が漏れたり、本体が故障してしまうこともあります。
洗剤の容量は必ず決められた分量を入れるようにしてください。

 柔軟剤の投入口

柔軟剤の投入口は青い色のスペースになります。
MAXと書かれた線を超えないようにして投入しましょう。

 プレウォッシュの投入口

プレウォッシュとは予備洗いのことで、詳しくはオプションで後述します。
オプションでプレウォッシュを追加した場合、あるいは、コースの中からプレウォッシュを選択した場合で、洗剤を必要とする場合の投入口になります。
洗剤の投入口は1本の縦線の記載がある場所()や狭い方のスペースです。

オプションの設定

ドラム式洗濯機は一見すると複雑なオプション機能がついているように見えます。
洗濯機の写真と照らし合わせて、オプションの設定方法を学習しましょう。

 コースを変更する

洗濯機によって多少の違いがありますが、どの洗濯機も複数のコースが用意されています。
よく見かける一部のコースをご紹介しますが、中にはそんなコース必要?なんてものも。。。
洗濯機上部の中央についているつまみを回して、コースを変更してください。

・木綿の衣類のコース Cotton
・合成繊維の衣類のコース Synthenics
・デリケートな衣類のコース Delicate
・ウールのコース Wool
・シルク(絹)のコース Silk
・衣類タイプが混合したコース Mix
・赤ちゃん用衣類コース Baby Care
・ジーンズ専用コース Jeans
・シャツ専用コース Shirts
・スポーツウェア専用コース Sports
・下着専用コース Lingerie
・衛生用品専用コース Hygiene
・クイックコース Quick (Mini)
・手洗いコース Hand Wash
・すすぎのみ Rinse
・脱水のみ Spin
・排水のみ Drain

 水の温度を調整する

初期の設定ではお湯の温度は「60℃」に設定されていることが多いです。
洗濯をする水の温度は「90℃〜30℃の間のお湯」「常温の水()」の中から選ぶことが出来ます。
温度の変更は「Temp」を押して変更してください(写真の4番を押す)。
お湯の場合は水道水をお湯に温める手間が発生するので、温度の設定が高くなればなるほど洗濯に時間がかかることになります。
毎回設定するのは面倒ですが、洗濯時間を短くしたい方は「常温の水」を選ぶのが良いでしょう。
ただし、選択したコースによって、選べる水の温度が限られる場合があります。
なお、お湯の場合は汚れが落ちやすくなるというメリットがありますが、衣類によっては生地が劣化する場合がありますので注意しましょう。

 脱水の回転数を調整する

初期の設定では脱水の回転数は最大の回転数「1200rpm」に設定されていることが多いです。
脱水の回転数は「1200rpm〜400rpm」「脱水なし()」「脱水も排水もなし()」の中から選ぶことが出来ます。
脱水の回転数は「Spin」を押して変更してください(写真の5番を押す)。
特にこだわりがなければ、初期設定の「1200rpm」のままで問題はありません。
オシャレ着や傷みやすい衣類の場合は回転数を落とすとベターでしょう。
「脱水も排水もなし」の状態は水が溜まったままの状態での終了となり、洗濯終了時間にすぐに干すことが出来ない場合に役に立つ機能です。

 プレウォッシュ(予備洗い)を追加する

オプションとしてプレウォッシュを追加するボタンがある場合と、コースの中にプレウォッシュがある場合があります。
別途ボタンがある場合は、好きなコースを選択した上でプレウォッシュのボタンを押して追加しましょう。
プレウォッシュとは「洗濯」が1回増える機能のことです。
通常は「洗濯→すすぎ→脱水」が一連の流れですが、プレウォッシュは「洗濯→洗濯→すすぎ→脱水」という流れになります。
プレウォッシュの洗剤投入口に洗剤を入れると「洗剤で洗濯→洗剤で洗濯」と2回洗剤での洗濯が出来ますし、洗剤を入れない場合は「水洗いでの洗濯→洗剤で洗濯」になります。
2回洗剤で洗う場合は汚れが酷い衣類を洗うときに有効です。
洗剤を入れない場合のプレウォッシュは毛布等の膨らんだものを洗うときに有効で、1回目で毛布を水で湿らせた後に、2回目の洗剤での洗濯でより効果的に洗うことが可能です。

 すすぎの回数を追加する

すすぎの回数が1回追加になって、「洗濯→すすぎ→すすぎ→脱水」の流れになります。
「Extra Rinse」のボタンを押すと追加されます(写真の6番を押す)。
洗濯機によっては専用のボタンがなく、オプションの中から  のマークを選ぶことで追加が可能な場合もあります。
他にタイプ1の洗濯機のように「Extra Rinse」の周囲にボタンがない場合もあり、その場合は2つの特定のボタンを同時押しすることで追加が出来たりします(タイプ1の洗濯機では「Autodry」と「Delay Start」を同時押しすると追加が可能です)。
選択したコースによってはすすぎの回数を追加できない場合があります。

 予約タイマーを設定する

洗濯機のメーカや機種によって、洗濯開始の時間を予約できたり、洗濯終了の時間を予約することができます。
洗濯開始の予約ボタンは「Delay Start」、洗濯終了の予約ボタンは「Delay End」になります。
予約ボタンを押していくと予約時間が増えていきます(写真の7番を押す)。

 アイロンしやすい仕上がりに設定する

洗濯機によってはアイロンしやすい仕上がりにする洗濯機能を持つものがあります。
「Easy Iron」を押すと、アイロンしやすい仕上がりを追加することが出来ます(写真の8番を押す)。
写真のタイプ1のようにボタンの中に「Easy Iron」がなく、つまみの中にコースとして存在している場合もあります。

 つけおき洗いを追加する

洗濯機によってはつけおき洗いを追加することができます。
「Soak」のボタンを押すことで追加できます(写真の9番を押す)。
選択したコースによってはつけおき洗いを追加することが出来ないことがあります。
また、ドラム式洗濯機によっては元々つけおき洗いを想定しておらず、写真のタイプ1のようにコースやボタンがない場合があります。

 汚れに応じて洗う時間を変更する

洗濯機によっては、衣類の量や汚れに応じて洗う時間を変更することができるオプションがあります(写真の10番を押す)。
ただし、汚れている衣類や大量の衣類を短い時間で洗ってしまうと汚れが落ちないことになるので、単純に時間短縮だけを目的とした設定はやめましょう。
下記はエレクトロラックスの汚れに応じた洗う時間の指標になります。

なお、タイプ2の洗濯機は汚れに応じて洗う時間を変更する機能がついていません。

乾燥機能の使い方

 洗濯終了後にそのまま続けて乾燥させる(洗濯乾燥機の場合のみ)

「Drying Time」を押すことで洗濯終了後にそのまま続けて乾燥機を回す設定をすることが出来ます(写真の11番を押す)。
「Drying Time」のボタンを押していくと、乾燥時間が増えたり減ったりするので、希望の時間を設定してください。

エレクトロラックスの場合、「Autodry」を押して乾燥のコースを選ぶことでも洗濯終了後にそのまま続けて乾燥をさせることが可能です(写真の12番を押す)。
乾燥のコースは「Extra Dry」強力乾燥()、「Store Dry」普通乾燥()、「Iron Dry」アイロン乾燥()の中から選べます。
強力乾燥はガッチリ乾燥で、アイロン乾燥はアイロンをしやすい適度な湿気を残してくれるそうです。
なお、「Autodry」は乾燥時間を選ぶことが出来ず、洗濯機が自動で乾燥時間を設定してくれることになります。

 乾燥機として使用する(洗濯乾燥機の場合のみ)

洗濯機のつまみの中に乾燥のコースがある場合は、乾燥機のみを設定することができます。
つまみの中の乾燥コースは洗濯終了後にそのまま続けて乾燥をさせることができません。

ドラム式洗濯機のクリーニング

洗濯機をより効果的に使用するために定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
ドラム式洗濯機のメンテナンス方法は下記の記事をで確認をしてください。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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