2020.07.14
【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】
タイに駐在で来ると、多くの人はタイ語で自己紹介をする場面に直面します。
タイ語を習いたての場合は発音が未熟で、更には難しいことなんて言えません。
今回は赴任したばかりの皆さまにタイ語の自己紹介の定形文をご紹介します。
定形文をもっと短くしても良いですし、アレンジを加えてみるものも良いと思います。
タイ語の語尾は男性言葉と女性言葉に分かれています。
自己紹介の定形文は男性版と女性版でそれぞれ分けていますので、自分の性別に合わせて覚えてください。
男性版の語尾は「ครับ カップ」、女性版の語尾は「ค่ะ カー」です。
男性が女性版の語尾を使うと夜遊びでタイ語を覚えたのかな?とタイ人に誤解される可能性もあるので、語尾は間違えないように覚えましょう。
それぞれの語尾の詳細は下記の記事を参考にしてください。
何事もまずは挨拶から始まるものです。この挨拶を無くしてタイ語の自己紹介は始まりません。
สวัสดี ครับ/ค่ะ
サワッディー カップ / カー
Sawatdee Khrap/kha
「สวัส サワッ」の「ワ」の時点で口を横に引くようにして軽く息を止めます。
「ดี ディー」は息を吐かずに平坦な音で発音します。
元々は「おはよう」や「こんにちは」「こんばんは」の挨拶の単語ですが、「はじめまして」としても使えます。
「サワッディー」と挨拶をするときに、「ワイ」という胸の前で合掌をして(手を合わせて)挨拶をするのが礼儀正しいマナーになります。
「ワイ」の仕方については『タイのマナーとタブーを知る』の記事を参考にしてみてください。
日本では苗字で呼び合いますが、タイではあだ名で呼び合うのが一般的です。
私たちは日本人なので苗字で自己紹介をしても全く問題ありませんが、タイ人が発音しにくかったり、苗字が長い場合はあだ名や下の名前で呼んでもらうことも検討したほうが良いかもしれません。
ผมชื่อ Sato ครับ
ポム チュー サトー カップ
Phom Chwuu Sato Khrap
ผม ポム=私(男性の一人称)
ชื่อ チュー=名前
「ผม ポム」は息を吐きながら、低めの声から始めて、語尾を上げるように発音してください。最後の「ム」は口を閉じた余韻で発音します。
「ชื่อ チュー」は唇を横に引いて、高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。
「主語 + ชื่อ チュー + 名前」で「私の名前は◯◯です」という意味になります。
「ผม ポム」は男性の一人称です。
ดิฉันชื่อ Sato ค่ะ
ディチャン チュー サトー カー
Dican Chwuu Sato Kha
ดิฉัน ディチャン=私(女性の一人称の中でかなり丁寧な表現)
ชื่อ チュー=名前
「ดิฉัน ディチャン」の「ดิ ディ」は息を吐かずに、短めの音で低めの声で平坦に発音します。「ฉัน チャン」は高めの声から始めて、軽く語尾を上げながら発音してください。最後の「ン」は軽く唇を横に引くようにしましょう。
「ชื่อ チュー」は唇を横に引いて、高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。
女性の一人称のひとつに「ดิฉัน ディチャン」がありますが、かなり丁寧で正式な場面で使用されています。
初めての挨拶で使うことは全く問題ありませんが、「ดิฉัน ディチャン」を省略しても構いません。
その場合は「ชื่อ Sato ค่ะ(チュー Sato カー)」になります。
私たちの想像以上に日本各地を旅行しているタイ人が増えて来ました。
どうせ日本から来たことは相手もわかっていることですし、せっかくなので県名まで紹介しましょう。
มาจากโตเกียวญี่ปุ่น ครับ/ค่ะ
マー ジャーッ トーギィアウ イープン カップ / カー
Maa Caak Tokiaw Yiipun Khrap/kha
มา マー=来る
จาก ジャーッ=(場所)から
โตเกียว トーギィアウ=東京
ญี่ปุ่น イープン=日本
「มา マー」は平坦な音で発音をしてください。
「จาก ジャーッ」は低めの声で平坦に息を吐かずに発音しましょう。最後の「ッ」は息を止めて余韻で発音をしてください。
「โตเกียว トーギィアウ」は息を吐かず、終始平坦な音で発音をしてください、最後の「ウ」は唇を丸くしましょう。
「ญี่ปุ่น イープン」の「ญี่ イー」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。「ปุ่น プン」は低めの声で平坦に息を吐かずに発音しましょう。「プ」は日本語の「う」のように口を丸めてください。最後の「ン」は口を軽く横に引くと尚良いです。
「มาจาก マージャーッ + 場所」で「◯◯から来ました」という意味になります。
โอซาก้า
大阪
ฟุกุโอกะ
福岡
ฮอกไกโด
北海道
タイ語を話せると言われると、タイ人としては嬉しいものです。
あるいは英語を話せると伝えておくことで、その後のやり取りがスムーズになるかもしれません。
พูดภาษาไทยได้นิดหน่อย ครับ/ค่ะ
プーッ パーサータイ ダイ ニッノーイ カップ / カー
Phuut Phaasaa Thai Dai Nitnooi Khrap/kha
พูด プーッ=話す
ภาษา パーサー=言語
ไทย タイ=タイ(国名)
ได้ ダイ=出来る
นิดหน่อย ニッノーイ=少し
「พูด プーッ」は息を吐きながら、高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。「プ」は日本語の「う」のように唇を丸めて発音します。最後の「ッ」は唇を横に引いて、息を止めて余韻で発音をしてください。
「ภาษา パーサー」の「ภา パー」は息を吐きながら、平坦な音で発音をしてください。「ษา サー」は低めの声から始めて、語尾を上げるように発音しましょう。
「ไทย タイ」は息を吐きながら、平坦な音で発音をしてください。
「ได้ ダイ」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。息は吐かないように発音しましょう。
「นิดหน่อย ニッノーイ」の「นิด ニッ」は短い音で、軽く語尾を上げながら発音してください。最後の「ッ」は唇を横に引いて、息を止めて余韻で発音をします。「หน่อย ノーイ」は低めの音で平坦に発音をしましょう。
「พูด プーッ + 名詞 + ได้ ダイ」で「◯◯を話すことが出来ます」という意味になります。
พูดภาษาไทยไม่ได้แต่ได้ภาษาอังกฤษ ครับ/ค่ะ
プーッ パーサータイ マイダイ テー ダイ パーサーアングリッ カップ / カー
Phuut Phaasaa Thai Mai Dai Tee Dai Phaasaa Angkrit Khrap/kha
พูด プーッ=話す
ภาษา パーサー=言語
ไทย タイ=タイ(国名)
ไม่ได้ マイダイ=出来ない
แต่ テー=しかし
ได้ ダイ=出来る
อังกฤษ アングリッ=イギリス(国名)
「พูด プーッ」は息を吐きながら、高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。「プ」は日本語の「う」のように唇を丸めて発音します。最後の「ッ」は唇を横に引いて、息を止めて余韻で発音をしてください。
「ภาษา パーサー」の「ภา パー」は息を吐きながら、平坦な音で発音をしてください。「ษา サー」は低めの声から始めて、語尾を上げるように発音しましょう。
「ไทย タイ」は息を吐きながら、平坦な音で発音をしてください。
「ไม่ได้ マイダイ」の「ไม่ マイ」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音をします。「ได้ ダイ」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。息は吐かないように発音しましょう。
「แต่ テー」は息を吐かずに、低めの声で平坦に発音をしてください。
「อังกฤษ アングリッ」の「อัง アン」は平坦な音で、最後の「ン」は鼻にかけるように発音をします。「กฤษ グリッ」は低めの平坦な音で息を吐かずに、最後の「ッ」は唇を横に引いて、息を止めて余韻で発音をしてください。
「พูด プーッ + 名詞 + ไม่ได้ マイダイ」で「◯◯を話すことが出来ません」という意味になります。
自己紹介はたくさんの自分の特徴の中から厳選した項目を紹介することになりますが、タイ人に響きやすいのは好きなタイ料理だと思います。
ただし、トムヤムクンや炒飯なんてメジャーなものではなく、タイ人が喜びそうなメニューを選択することが重要です。
辛い物が食べれるというのもひとつのアピールポイントになります。
ชอบกินส้มตำ ครับ/ค่ะ
チョープ ギン ソムタム カップ / カー
Coop Kin Somtam Khrap/kha
ชอบ チョープ=好き
กิน ギン=食べる
ส้มตำ ソムタム=ソムタム(料理名)
「ชอบ チョープ」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。「プ」は口を閉じた余韻で発音します。
「กิน ギン」は息を吐かずに平坦な音で発音をしてください。
「ส้มตำ ソムタム」の「ส้ม ソム」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。最後の「ム」は口を閉じた余韻で発音します。「ตำ タム」は息を吐かずに平坦な音で発音し、「ム」は口を閉じた余韻で発音します。
「ชอบ チョープ + 動詞」で「◯◯することが好き」という意味になります。
ลาบหมู
ラープムー(豚挽肉のサラダ)
ไก่ย่างกับข้าวเหนียว
ガイヤーンとカオニャオ(焼き鳥ともち米)
กินอาหารเผ็ดได้ ครับ/ค่ะ
ギン アーハーン ペッ ダイ カップ / カー
Kin Aahaan Phet Dai Khrap/kha
กิน ギン=食べる
อาหาร アーハーン=料理
เผ็ด ペッ=辛い
ได้ ダイ=出来る
「กิน ギン」は息を吐かずに平坦に発音してください。
「อาหาร アーハーン」の「อา アー」は平坦な音で発音をしてください。「หาร ハーン」は高めの声から始めて、軽く語尾を上げながら発音してください。
「เผ็ด ペッ」は息を吐きながら、低めの声で平坦に発音します。最後の「ッ」は息を止めて唇を横に引くようにしてください。
「ได้ ダイ」は高めの声から始めて、語尾を下げるように発音してください。息は吐かないように発音しましょう。
「กิน ギン + 料理名 + ได้ ダイ」で「◯◯を食べることが出来ます」という意味になります。
締めの言葉で挨拶の終わりを明確に表現しましょう。
ขอบคุณ ครับ/ค่ะ
コップン カップ / カー
Khoop Khun Khrap/kha
「ขอบคุณ コップン」は正式には「コープクン」ですが、一般的には短縮して「コップン」と発音されています。
「コ」は息を吐きながら、「ッ」は唇を閉じて余韻で発音をします。「プ」は日本語の「う」のように唇を丸めて、最後の「ン」では軽く唇を横に引きましょう。
「コップン カップ(カー)」は「ありがとう」の意味で使われることが一般的ですが、電話などの最後の締めの言葉としても頻繁に使われています。
自己紹介では「話を聞いてくれてありがとう」くらいの意味合いになります。
「よろしくお願いします」に匹敵するタイ語もありますが、少し堅苦しくなってしまうのでシンプルで簡単に「ありがとう」で締めることをオススメします。
上の文章を含めた挨拶から締めの言葉までの男性版自己紹介の例文音声を作ってみました。
上の文章を含めた挨拶から締めの言葉までの女性版自己紹介の例文音声を作ってみました。
バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。