インターネットが遅い!原因と解決編

2019.01.18

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

前回はインターネットが遅いときのスピードチェックの方法をご紹介しました。

せっかくスピードチェックが出来ても、速度の改善が出来なければ全く意味がありません。
今回はインターネットが遅かったり、全く繋がらないときの原因と解決方法をご紹介します。

インターネットのトラブル事例

タイのインターネットのトラブルと一口に言っても、実際にはいろいろな種類のトラブルがあります。
具体的にどんな種類があるかを見てみましょう。

  • インターネットに繋がらない
  • インターネットの速度が遅い
  • インターネットの速度が安定しない
  • インターネットが途切れる
  • ルーターの電源がつかない
  • ルーターに赤いランプが点灯している
  • ルーターのランプの点灯箇所や点灯の仕方がいつもと違う
  • いつも使っていたユーザーネームが消えた
  • パスワードを変更していないのに突然入れなくなった
  • 有線LANでは使えるけど、Wi-Fiが飛んでいない
  • Wi-Fiは使えるけど、有線LANのインターネットが繋がらない
  • WEBサイトは見れるけど、インターネットテレビの画面がよく止まる
  • 2.4GHzと5GHzの回線のうち、どちらか片方が消えてしまった
  • 特定の機器だけインターネットが使えない

などなど、日々耳にするインターネットの不具合は数知れず。。。
特にインターネットテレビはインターネットの必要速度が大きくなるため、Wi-Fiは使えるのにテレビだけ止まってしまうといった現象が起こりやすいです。

不具合の原因を考える

インターネットの仕組みをざっくりと説明すると、プロバイダ→屋外のケーブル→建物内のケーブル→ルーターという経緯で自宅までインターネットの電波が届けられています。

仕組みを理解するとわかって来ますが、インターネットに問題が起きているときに疑われるのは、発信元のプロバイダの電波の問題か、屋外や建物内のケーブルの問題か、ルーターの問題かのいずれかに絞られます。
そのため不具合の原因は大きく分けて3つに分類することが出来ます。

 プロバイダの問題

  • 料金の滞納でインターネットのサービスが差し止められた
  • プロバイダから発信している電波に問題がある

 屋外や建物外のケーブルの問題

  • 屋外のケーブルの損傷や断線
  • 建物内のケーブルの損傷や断線

 ルーターの問題

  • ルーターに接続しているケーブルの差込口の緩み
  • LANケーブル等の配線の損傷や故障
  • ルーター内部のデータのエラー
  • ルーター自体の故障

まずは自分で出来る点検をしましょう

 インターネットのルーターの起動

インターネットのルーターの電源をリスタート(オン/オフ)してください。
ルーターにスイッチがないときは、ルーターの電源コードをコンセントから抜き差ししましょう。

これでほとんどの軽微なエラーは解決出来ます。
私もこのリスタートには度々お世話になっています。

 ルーターに接続されているケーブルの差し込み口の確認

インターネットのルーターに接続されている電源コードや電波を送受信するケーブルがきちんと接続されているか確認をしてください。
有線LANケーブルでインターネットを使用されている場合は、LANケーブルの接続部分にも緩みがないかを確認してください。

 電子機器の再起動

特定のスマホやコンピューターだけに異常が生じている場合、電子機器に軽微なバグが生じている可能性があります。
電子機器の再起動をしてみることで、インターネットの使用が可能になるときもあります。

iPhone8以降のモデル→①音量を上げるボタンを押してすぐ放す ②音量を下げるボタンを押してすぐ放す ③電源ボタンの長押し
iPhone7以前のモデル→ホームボタンと電源ボタンの長押し
Androidのスマホ→電源ボタンの長押し
パソコン→再起動

 インターネット使用料のお支払いの確認

コンドミニアムやアパートにお住まいで、ご自分で費用をお支払いされている方はお手元に届いている最新の請求書のお支払いが完了しているかを確認してください。
お支払いをされていない場合は、日本と同じでプロバイダからサービスを停止されてしまいます。
通常、2ヶ月以上お支払いが滞るとサービスを停止させられることが多いようですが、最近は1ヶ月のお支払いが滞っただけでサービスを停止するプロバイダもあるようですのでご注意ください。

インターネットのサービスが止められてしまった後、お支払いをしてもすぐにサービスが再開しないことがあります。
お支払いが認識されるのに少し時間がかかることが理由ですが、お支払いを忘れてサービスが停止してしまった場合は不動産仲介業者にご相談をすることをお勧めします。

プロバイダに問い合わせをする

上記のセルフチェックをしてもインターネットが使用出来ない場合は、プロバイダに問い合わせをして電波の確認と改善をしてもらう必要があります。
ルーターのリスタートの次に改善率が高いのが、プロバイダから発信される電波自体の遠隔リセットです。

問い合わせの方法は電話になります。
インターネットの請求書に書かれているコールセンターに電話をしてください。

英語やタイ語が堪能な方は、インターネットの請求書に記載されたお客様番号さえわかれば、ご自分でも遠隔リセットのお願いをすることが出来ます。
平日の昼間の時間帯であれば、日本語を話せるタイ人のスタッフが対応している場合もあります。

ただし問い合わせの窓口は日本語でも、後日作業員が訪問するときは日本語のサポートがないことが多いです。
私は自分でやってしまいますが、ご不安な方は不動産仲介業者を頼ることをオススメします。

プロバイダの作業員を予約をしよう

遠隔リセットをしても変わらない場合、屋外の配線に問題があるか、建物内の配線に問題があるか、ルーターに問題があるかのいずれかの原因が考えられます。
この段階になると、プロバイダの作業員に点検や修理をしてもらわないと改善しません。

 作業員の訪問前に原因が特定出来る場合と出来ない場合

プロバイダに問い合わせをすると、プロバイダ側で電波の状態を把握することが出来ます。
この時点でルーターに明らかな問題がある場合は、最速の日時でプロバイダの作業員を予約することが可能です。

ただし、インターネットにトラブルがあるのにも関わらず、プロバイダ側で把握している電波に異常がみられない場合もあります。
このような事前に原因の特定が出来ない場合、プロバイダの作業員を呼ぶまでに最速で24時間ほどの時間がかかります。
理由としては、何が原因かわからないため、最初の24時間でまずは屋外の配線を点検することになり、その後で建物内の配線やお部屋のルーターを確認しに来るためです。
この場合は最大24時間後の予約が最速になります。

 作業員訪問の予約

プロバイダの作業員による点検は、月曜日から土曜日までの場合が多いです。
細かい時間の指定は出来ず、午前か午後という枠組みの予約になりますので、時間に余裕を持った予約が必要になります。

プロバイダの作業員に点検をしてもらう

 屋外や建物内の配線が問題の場合

屋外の配線や建物内の配線が問題の場合は、プロバイダの作業員が問題が起きている配線を修理してくれることで改善します。

建物内の配線が問題の場合は特定のお部屋のみに問題が発生することが多いですが、屋外の配線が問題の場合は複数のお部屋で問題が発生しているケースが多いです。

アパート前の配線に問題があって修理に数時間〜終日の期間を要するケースもありましたし、大規模な配線の破損を起こして広範囲のエリアでインターネットが一気に使用不可になったこともあります。
私が過去に見て来た中では復旧に3日以上かかったケースも存在しています。

 ルーターが問題の場合

ルーターに問題がある場合は、ルーター内の情報のバグを書き換えることで改善するケースと、ルーター自体が故障しているためにルーターを交換しなければならないケースがあります。
問題がルーターだけの場合は、プロバイダの作業員に来てもらえればほぼ100%その場でインターネットの使用が可能な状態になります。

インターネットは今や無くてはならない存在ですが、一度不具合が起こると最大で数日の復旧期間が必要なケースもあります。
ルーターのリスタートをしても改善しない場合は、不動産仲介業者に連絡をしてプロバイダに問い合わせをしてもらいましょう。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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