バンコクのダメージ費用実録【2024】

2024.10.11

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

バンコクの物件を退去するときに高確率で発生するのがダメージ費用(原状回復費用)です。
alphabet homeではオリジナルのダメージ費用補償サービスを提供していまして、これがかなり大好評だったりします。
成約金額の10%を上限にalphabet homeが支払いをするので、保険会社を通すこともなく、保険会社の審査も必要ありません。

alphabet homeではオリジナルサービスとしてダメージ費用の補償をご提供しています。
詳しいサービスの内容は『選ばれる理由』でご確認ください。

この記事では2024年に実際に発生したリアルなダメージ事情をお伝えしています。

ケース① トンローのサービスアパート

トンローのサービスアパートでソファーの焦げ跡を指摘されたケースです。

ソファーに焦げ跡が見つかり、5,000THBのカバー交換費用の請求を受けました。

お客様のほうで何かされてしまった記憶がなく、アパートに交渉をしましたものの、ダメージ費用の請求は免除になりませんでした。

また、電子レンジの内部の金属網の台を紛失されており、こちらは弊社補償対象外のため、お客様にお支払いが発生となってしまいました。

ダメージ費用の内訳

● ソファーカバーの交換費用 5,000バーツ
● 電子レンジの部品購入費用 500バーツ
● alphabet homeのダメージ費用補償 -5,000バーツ

お客様の支払い 500バーツ

ケース② トンローのコンドミニアム

オーナー様のダメージの確認が細かく、値下げ交渉に対してもかなりシビアな印象のあるお部屋でした。

浴室の石材は使用状況によって白い汚れがついてしまうことがありまして、このようになってしまった石材は研磨・塗装をしなければ原状回復しないことがほとんどです。
こちらのお部屋はご入居当初の石材に汚れがあったとお客様から言われており、交渉の末に一部費用は免除となりましたが、最終的に全額の免除に至ることは出来ませんでした。

ダイニングの椅子は革製で表面が剥がれてしまっていましたが、経年劣化ということでオーナー様にご理解をいただき、費用の請求とはなりませんでした。
革製のソファーはメンテナンスが非常に難しく、オーナー様によってはメンテナンス不足ということで費用を請求されかねない項目です。
革製のファブリック家具は費用請求も高額となりがちなので、出来れば革製のファブリック製品のあるお部屋は避けた方が無難でしょう。

ダメージ費用の内訳

● シャワールームの床(石材)の研磨・塗装費用 6,000バーツ
● 浴室の洗面台(石材)の研磨・塗装費用 3,000バーツ
● 室内清掃費用(ファブリック家具の清掃費用含む) 4,000バーツ
● エアコンのクリーニング費用(3台) 4,815バーツ
● 寝室の壁の塗装・補修費用 2,500バーツ
● リビングの壁の塗装費用 4,200バーツ
● 廊下の床の塗装費用 800バーツ
● ダイニングの椅子の交換費用 請求なし
● オーナー様のディスカウント -5,315バーツ
● alphabet homeのダメージ費用補償 -7,743バーツ

お客様の支払い 12,257バーツ

ケース③ トンローのサービスアパート

サミティベート病院近くのサービスアパートで複数のダメージの指摘を受けました。

サービスアパートはダメージの発生率がアパートやコンドミニアムと比べると少ないですが、その中でもこちらの物件はダメージの確認が比較的厳しめの傾向があります。

ダイニングテーブルに白線の丸い跡があり、研磨・塗装の費用が請求されました。
木製のテーブルの上にコースターや鍋敷きを敷かずに熱いカップや食器・鍋を置くと、このような白い跡が残ってしまいますので、ご利用時は敷き物を敷いてご利用されることをお勧めします。

ソファーは汚れが落ちないと判断されて、カバーの交換費用の請求を受けました。

ダメージ費用の内訳

● 冷蔵庫のプラスチック交換費用 855バーツ
● スプーンの購入費用 240バーツ
● ソファーのカバー交換費用 5,320バーツ
● テーブルの研磨・塗装費用 1,000バーツ
● alphabet homeのダメージ費用補償 -7,175バーツ

お客様の支払い 240バーツ

ケース④ アソークのコンドミニアム

あまり融通が利かないオーナー様のアソークのコンドミニアムで多くのダメージの指摘を受けました。

このオーナー様は他のお客様の件でも関わったことがありましたが、大変細かい性格のオーナー様で、ダメージの確認や指摘もかなり細かい方でした。

今回のお客様のご退去でも1時間以上かけてお部屋を丁寧に確認されて、多くの箇所でダメージのご指摘を受けてしまいました。

特に高額となってしまったのが2箇所の洗面台の交換で、洗面台の塗装が大きく剥がれてしまっており、洗面台の内部にまで浸水してしまっていたため、洗面台の本体の交換となってしまいました。

また、ケース②のコンドミニアムと同じで、台所のカウンターや浴室が石材の素材であり、白い水垢が清掃では落ちず、研磨・塗装の費用の請求を受けています。
やはり石材の浴室や台所のカウンターは請求のリスクが非常に高い傾向にあります。

ダメージ費用の内訳

● ダイニング椅子(1脚)のクリーニング費用 1,000バーツ
● 厚手のカーテンのクリーニング費用 2,500バーツ
● 台所カウンターと浴室の石材の研磨・塗装費用 14,400バーツ
● レースカーテンの交換費用 13,720バーツ
● 洗面台(2箇所)の交換費用 33,544.50バーツ
● 室内清掃費用 2,500バーツ
● 玄関の鍵の機械の部品交換費用 4,500バーツ
● オーナー様のディスカウント -18,544.50バーツ
● alphabet homeのダメージ費用補償 -6,000バーツ

お客様の支払い 47,620バーツ

ケース⑤ トンローのアパート

トンローにある大変厳しいオーナー様のアパートで床を含めた複数のダメージが発生しました。

各寝室の床で剥がれている箇所があり、寝室3部屋に対して全体的に床の交換費用を請求されたケースになります。

このアパートのオーナー様は大変厳しく、お客様は4年以上住んでいましたが、居住年数に関するディスカウントはありませんでした。
しかも、当初は主寝室の床の交換費用を請求しないと言われていたものの、途中から意見を変えて請求すると言われた経緯があり、アパートにしては珍しく確実性のない物件でそういった意味でも難しいケースでした。

その他にも網戸の破れがあって交換費用の請求がありました。
網戸は部分的な補修が出来ないので、問答無用で交換の費用請求を受けることになります。

ダメージ費用の内訳

● 主寝室の床の交換費用 8,000バーツ
● 第二寝室の床の交換費用 8,000バーツ
● 第三寝室の床の交換費用 8,000バーツ
● ソファーのクリーニング費用 3,500バーツ
● 網戸の交換費用 2,000バーツ
● 洗濯機のドアの修理費用 請求なし
● アパートのディスカウント -8,000バーツ
● alphabet homeのダメージ費用補償 -7,800バーツ

お客様の支払い 13,700バーツ

ケース⑥ プロンポンのコンドミニアム

この1年間の中で最も高額なダメージ費用の請求を受けたケースでした。
詳細は伏せますが、繰り返しの値下げ交渉後の最終のダメージ費用の金額は10万バーツを超えました。

ご入居中からオーナー様が大変気難しいお部屋で、当初のダメージ費用の提示額は約16万バーツでした。
請求項目は床の交換費用や壁の塗装費用、石材の研磨・塗装費用、各種クリーニング費用と多岐に渡りましたが、交渉前はエアコンの吹出口付近の補修費用が含まれていたりと、通常は請求に含まれない項目まで含まれている状況でした。

以前の記事でも書きましたが、コンドミニアムはオーナー様によっての当たり外れが大きく、厳しいオーナー様のお部屋では高額なダメージ費用となる可能性も大いにあるということを忘れてはいけません。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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