タイお寺巡り【ピンクのガネーシャ】

2021.10.29

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

タイお寺巡り第5弾は日本人界隈でも有名な『ピンクのガネーシャ』を特集しました。
バンコクの隣県であるチャチュンサオ県の願い事を叶えてくれるという巨大なピンクのガネーシャは日本人にとても有名です。
実はチャチュンサオ県には3大ガネーシャ像がありますが、そのひとつだけがインスタ映え+願い事が叶うということで有名になりました。
ピンクのガネーシャ以外にも見どころがあるので、大人も子供も楽しめる観光地になっています。

ピンクのガネーシャとは

願い事が叶うという巨大なピンク色のガネーシャがあることは耳にしても、その正式なお寺の名称は日本人の間で有名ではないかもしれません。
ピンクのガネーシャがあるお寺はチャチュンサオ県にある『ワット・サマーン・ラッタナーラーム 』です。
寺院自体は1879年に建築されていて、日本人に話題のピンクのガネーシャは2011年に増築されました。

ピンクのガネーシャだけが有名ではありますが、訪れると色々な見どころがあってそこそこ楽しめる場所でもあります。
タイの要素をメインとしつつ、インドと中国の要素が合わさり、更にはアニメや映画のキャラクターまで登場するユニークさは抜群。
仏像だけしかない寺院とは一味異なるアミューズメント性を持っているのがこの寺院の特徴です。

入場料

ピンクのガネーシャのあるお寺への入場料は外国人を含め無料です。

撮影不可の場所はありません。

営業時間

午前8時〜17時まで拝観できます。
寺院の中にエアコンのある場所はありません。

お寺の回り方

特別な順路はなく、回り方に指定はありません。
寺院内に一方通行はなく、自由に見て回ることが可能です。

所要時間はピンクのガネーシャ近辺だけを見るのであれば15分程度でしょう。
全体的に寺院内を散策する場合は30分から長くても1時間あれば十分です。
寺院内の屋外フードコートで食事も出来ます(ただしタイ料理)ので、バンコクから空腹で寺院に来ても食事の心配はいりません。

ピンクのガネーシャ

幅24m、高さ16mの巨大なピンクのガネーシャを目当てに訪れる人がほとんどだと言っても過言ではありません。
その大きな身体を横たえる巨像は想像以上の大きさで、インスタ映えすること間違いなしのインパクトです。

一般的にガネーシャ像は太鼓腹の人間の身体に片方の牙が欠けた象の頭をもった富の神様で、4本の腕を持っています。
障害を取り去って財産をもたらすと言われていて、商業の神様や学問の神様でもあります。

このピンクのガネーシャは左手に自分で折った自身の牙を、右手に善の象徴である蓮の蕾を持っています。

ピンクのガネーシャは3倍速で願い事を叶えるという噂がありますが、それは日本人の間にだけ広まるデマです。
3倍速ではありませんが願い事を叶えてくれるという評判に変わりはなく、多くのタイ人が訪れています。

ガネーシャ像の土台には32もの様々なガネーシャが描かれています。
ぐるりと土台を周って眺めるのも楽しめるかもしれません。

ちなみにガネーシャがピンクである理由は木曜日生まれだからだそうです。
タイでは生まれた曜日ごとに色が決まっていて、木曜日生まれはピンクが自分の色になります。

ピンクのガネーシャに願いを叶えてもらう前にお参りをするのが一般的なルールになっています。
お参りをしなくても特に問題はありませんが、タイ人の多くはお参りをしています。

ピンクのガネーシャの正面向かいにガラス張りで出来た建物があって、その中には金色の像が並んでいます。
その建物がお参りをする場所です。
建物内は土足厳禁なので、靴を脱いで中に入りましょう。

お参りの方法は流れが決まっていて、次の手順でお参りをしてください。

① 参拝する建物近く(屋外)でお参りグッズを購入
② 灯篭からロウソクに火をつけて、ロウソク立てにロウソクを立てる(③が先でも可)
③ 灯篭から線香に火をつける(②が先でも可)
④ 仏像の前で正座をして、線香と花を一緒に両手で挟んでお祈りする
⑤ 線香は線香立てに、花は所定の置き場に置く
⑥ 5枚の金箔シートを金色の像のどこでも良いので貼り付ける(下の写真の左端を参照、本当にどこでもOK)

お参りグッズは無人販売になります。
お金を入れるボックスがお参りグッズの近くにあるので、そこに20バーツを入れましょう(2021年時点の価格)。

お参りグッズの購入方法や参拝方法がわからない場合は、周りのタイ人を見ながら真似をすれば大丈夫です。

次に、一番重要な願い事を伝える方法をご紹介します。

ピンクのガネーシャの足元の四方にはネズミの像が点在するように設置されています。
ネズミはガネーシャの乗り物だとされていて、ピンクのガネーシャへのお願い事はネズミに伝えることで伝わると言われています。

日本人のツアーでは自分の誕生日の曜日と同じ色のネズミに願い事をすると良いと説明されるようです。
タイでは生まれた曜日でそれぞれ色が決まっています。

しかし、タイ人のほとんどはガネーシャ像の正面にある薄黄色のネズミに願い事を囁いています。
薄黄色は誕生日の色に分類されていませんが、薄黄色のネズミは特に金運アップの願いが叶いやすいそうです。
ちなみに誕生日ごとの色のネズミには下に台がありませんが、金運アップのネズミには下に台が置いてあって背の低い人も願い事を言いやすい仕様です。

願い事の種類は何でも良いそうです。
ただし、方法を間違うと願い事を叶えてくれないそうなので、願い事を伝える手順はとても重要です。

① 靴を脱いで台に上がる(薄黄色のネズミの場合のみ台があります)
② ネズミの片方の耳を手で塞ぐ
③ 片方の耳を塞ぎながら、もう片方の耳に願い事を囁く
④ ネズミが持っている箱にお金(お札なら幾らでもOK)を入れる

ネズミの片方の耳を塞がないと願い事がすり抜けていってしまうそうなので、これを忘れてはいけません。

ガネーシャ像の下にある売店

ガネーシャ像の土台の裏側に回ると、ひっそりと売店の扉があります。
売店の中には靴を脱いで入りましょう。

売店の中はガネーシャ像のグッズがたくさん売られています。
大小さまざまなサイズのガネーシャ像のレプリカやお守りなどが売られていますので、訪れた記念や願い事成就のために購入するのも悪くないかもしれません。

寺院内の見どころ

寺院の中には幾つもの面白いスポットが存在しています。
全てを見て回る必要はありませんが、時間があるようなら散策をしてみると面白いと思います。

向かい合う龍は写真撮影のスポットです。龍の間に立って撮影している人が多いようです。

まるで本物かと目を疑うような僧侶の像です。

蓮の形をした小島には橋を渡って行くことが出来ます。
小島の中は特別面白いこともありませんが、1周しながら自分の生まれた誕生日の曜日にお布施が出来る仕様になっています。

まるでミャンマーのゴールデンロックです。

タイ語で『プラプロム』と呼ばれるヒンドゥー教の創造神の一人であるトリムルティのひとつに数えられるブラフマーの像です。
4つの顔を持っていてそれぞれ四方を向いています。

すごくカラフルな中国風の寺院です。

巨大な観音菩薩です。

一休さんの他にもドラえもんやアラレちゃん、スパイダーマン、ガンダムなどなど多くのアニメや映画のキャラクターが点在しています。
たまにタイのお寺でこのようなキャラクターを見かけることがありますが、タイ国政府観光庁が2015年にキャラクターは子供達を寺院に呼び込む手段として有効であるという結果を通達したことが一因のようです。
著作権の問題・・・は気にしてはいけないのだと思います。笑

アクセス

バンコクの東に隣接する県にある寺院なので、自家用車やタクシー、運転手付きの車のチャーター、あるいは、ツアーへの参加をお勧めします。
車の場合は片道で1時間半程度(高速道路を使用)になります。

車以外でアクセスする場合は、エカマイの東バスターミナルからチャチュンサオ県行きのロットゥー(ワゴン車)に乗り、チャチュンサオ県のバスターミナル内でワット・サマーン行きのソンテオ(ピックアップトラック型の乗り合いタクシー)があるので、それを探して乗車をすることになります。
ソンテオはある程度乗客がいっぱいにならないと出発しないので、かなり待たされる可能性があります。
乗り換え時間も含めると片道2〜3時間程度かかることを覚悟しておきましょう。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

よく読まれている記事