タイお寺巡り【ワット・ポー】

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【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

タイお寺巡りの第一弾は日本人がよく訪れるバンコクの観光地でもあるワット・ポーです。
マッサージで有名なワット・ポーには巨大涅槃仏が安置されていますが、他にも面白い見所があるのはご存知でしょうか。
今回はワット・ポーの魅力を余すところなくお伝えします。

ワット・ポーとは

ワット・ポーの正式な名称は大変長く、「ワット・プラ・チェートゥポン・ウィモン・マンカラーラーム」という名前の第1級王室寺院です。
金色の巨大な涅槃仏が安置されていて、涅槃寺と呼ばれることもあります。

「ワット・ポー」はバンコク三大寺院のひとつで、「エメラルド寺院(王宮)」「ワット・アルン」とセットで観光されることの多い観光地です。

バンコクの寺院の中で最大の敷地面積(50ライ=約8万㎡)を保有している寺院です。
実際に公開されている範囲は北側のみで、僧侶たちの住居でもある南側は公開されていません。

ワット・ポーはかなり古い年代に建てられた寺院に分類されますが、バンコクで最も古い寺院ではないようです。

アユタヤ王朝時代からあった小さな寺院を、1788年に現王朝であるチャクリー王朝の初代国王「ラーマ1世」が改築をしました。
この当時のワット・ポーは本堂のみで、涅槃寺はまだありませんでした。

19世紀に入って「ラーマ3世」が本堂を改築し、さらに涅槃寺を新たに建立しました。
また、「ラーマ3世」は医学などの学問所や大学を開設して、ワット・ポーは学問の中心地となりました。

タイ古式マッサージの総本山でもあるワット・ポーは寺院の敷地内にマッサージの学校もあって、そこでタイ古式マッサージを習得して証明書をもらうことができます。
日本人の居住区にもワット・ポーの分校であるスクンビット校がプロンポンにあります。

マッサージを受けることも出来ますが、タイ古式マッサージは観光客でかなり混み合っています。

ワット・ポーの公式ホームページは下記URL(英語)になります。
http://www.watpho.com/en#Page1

入場料

ワット・ポーの外国人の入場料は200バーツです。ちなみにタイ人は無料です。
昔は100バーツでしたが、2019年1月1日から値上げとなりました。

ワット・ポーの入り口は2ヵ所ありますが、タイ・ワン通りに面している入り口が観光客用の入り口です。
反対側にもうひとつ入り口がありますが、そちらはタイ人のタンブン(お参り)用の入り口になります。

パンフレットはチケット売り場にはなく、涅槃仏の近くのミネラルウォーターの引換所のすぐそばにあります。
様々な国のものがあり、日本語のパンフレットもあります。

撮影不可の場所はありません。

営業時間

午前8時〜18時30分まで拝観できます。

王室系のイベントで王宮が閉館する日は、ワット・ポーも終日閉館となります。
王宮のホームページで終日閉館となる日を確認しましょう。

所要時間ですが、本堂と涅槃仏、4つの仏塔など見る場所が限られているので、ざっくり見る程度であれば30分ほどでまわることが出来ます。
じっくりと見てまわりたい方は1時間程度を目安としてください。

寺院の中にエアコンのある場所はありません。
入場券にミネラルウォーターの無料引換券がついているので、暑さ対策として水をもらうのも良いかもしれません。

お寺の回り方

特別な順路はなく、回り方に指定はありません。
寺院内に一方通行はなく、自由に見て回ることが可能です。
敷地内のあちこちに地図があるので、現在地を確認しながら見て回ることが出来ます。

涅槃寺

ワット・ポーで最も有名なのが巨大な涅槃仏(寝釈迦仏)のある涅槃寺でしょう。
観光客の皆さんはこの涅槃仏を見に来ているといっても過言ではありません。

◼️ 涅槃寺の外観

ラーマ1世の治世には無かったもので、ラーマ3世が増設した寺院になります。
涅槃寺は土足厳禁で、入り口には靴を入れる布袋が用意されています。
靴を盗難されないように布袋に入れて、涅槃寺に入るようにしましょう。

◼️ 涅槃仏

この涅槃仏は大変巨大なもので、全長が46m、高さが15mもあります。
涅槃仏は釈迦が入滅する様子を表していて、右手を枕に頭は北向き、顔は西向きの寝仏像です。
カメラで全長を収めるためには、足の方向から撮影する以外に方法はありません。

◼️ 涅槃仏の足の裏

足の裏にはキラキラと輝く108の図柄があって、バラモン教の真理をそれは美しく描かれています。
図柄は螺鈿(らでん)細工と呼ばれていて、貝殻を研磨して模様にはめ込んでいく装飾が施されています。

真っ平らな足である扁平足は仏教的に超人であることを示す身体的特徴でもあります。

◼️ 涅槃仏の頭

仏像の裏側に回って出口付近まで行くと、涅槃仏の頭の粒々の細部をじっくりと拝むことができます。

◼️ 涅槃寺の壁画

涅槃寺の壁は一面が壁画で覆われています。
非常に綺麗な状態で補修・保存がされていて、壁画をグルリと見るだけでも十分に面白いと思います。

108の壺

涅槃仏が安置されている寺院には壺が108個並んでいるところがあります。
場所は涅槃仏の裏側の通路に位置しています。

この108個の壺にタイのサタン硬貨を入れていくと、煩悩が消えてくれるそうです。
サタン硬貨は20バーツで購入することが出来ます。
無人の机の上にボックスがあるのでそこに20バーツを入れて、硬貨の入った銀の入れ物を手に取りましょう。
周りのタイ人もかなりの高確率でサタン硬貨を購入していますので、困った場合は他の人を見倣いましょう。

このサタン硬貨は25サタンと50サタンが混在して入っていて、小さいほうの硬貨は25サタン、大きいほうの硬貨は50サタンです。

本堂

涅槃仏のある寺院がメインと思われるかもしれませんが、ワット・ポーの本堂は涅槃寺ではありません。
本堂は外回廊と内回廊の二重の壁に囲まれていて、涅槃寺を出て正面に位置しています。

◼️ 本堂の外観

本堂はアユタヤ様式の寺院です。
当初は小さな寺院だった本堂はラーマ1世によって改築されて、ラーマ3世によって2度目の改築がなされています。

本堂の東西南北それぞれの方向には小さな寺院が建てられていて、外回廊と内回廊と連結しています。

◼️ 本尊

本尊はトンブリーのワット・サーラーシーナー(現在の名前はワット・クーハーサワン)から移されました。
ブロンズ製の本尊は金箔が貼られていて、その台座の下にはラーマ1世の遺灰が安置されています。
ラーマ1世の遺骨は王宮に安置されていて、ワット・ポーには遺灰のみしかありません。

本堂の外回廊と内回廊

本堂は二重の壁に囲まれていて、壁は回廊のようになっています。
二重の壁のうち、外側を外回廊、内側を内回廊と呼ばれていて、外回廊と内回廊にはそれぞれ仏像がズラリと並んでいます。

内回廊には150体、外回廊には244体の仏像があります。
ほとんどが金色の仏像ですが、一部の仏像はブロンズ色をしているものもあります。

外回廊と内回廊の仏像は他県から運ばれたもので、主にスコータイ県やアユタヤ県、ピサヌローク県、シーサッチャナーライ(スコータイ県の一部)、ロッブリー県など様々な県から持ち運ばれました。

上の写真は外回廊で、下の写真は内回廊です。

4つの仏塔

◼️ 4つの仏塔

4つの色鮮やかな大きな仏塔もワット・ポーの有名なシンボルです。
高さ42メートルの仏塔は花の装飾が散りばめられたタイルで彩られていて、非常に繊細な意匠が施されています。

4つの仏塔はそれぞれ色が異なっていて、王様によって仏塔の色が異なっています。
ラーマ1世は緑色(写真の真ん中)、ラーマ2世は白色(写真の右)、ラーマ3世は黄色(写真の左)、ラーマ4世が青色(写真の奥)です。
ラーマ3世の仏塔が赤っぽく見えますが、赤く見えるのは模様で、近くで見ると下地の色が黄色に見えます。

各王様の遺骨が納められているという情報を多く見かけますが、実際は遺骨は安置されていないそうで、それぞれの王様を象徴するシンボルになっています。
ちなみにラーマ1世からラーマ4世までの遺骨は王宮に安置されていて、ワット・ポーには各王様の遺骨は安置されていません。

大きな4つの仏塔以外の小仏塔には遺骨が安置されています。
小仏塔の遺骨の安置は当初は王族縁者のみでしたが、現在は寄付をすることで誰でも納骨が可能なようです。

ラーマ1世がラーマ1世の仏塔を、ラーマ3世が父親であるラーマ2世と自身のラーマ3世の仏塔を、ラーマ4世がラーマ4世の仏塔を造りました。
ラーマ4世がこれ以降は仏塔は不要と明言したことで、これ以降の王様の仏塔が造られることはありませんでした。
同じ時代を生きていたラーマ1世、ラーマ2世、ラーマ3世以外とは一緒に並びたくはなかったのかもしれません。

◼️ 4つの仏塔を囲う壁

仏塔の周囲はラーマ4世の指示で壁で囲われるようになりました。
この周囲の壁には仏像が回廊状に並んでいますが、こちらは二重回廊ではありません。
二重回廊はあくまで本堂の周りを囲む回廊のほうです。

マッサージの総本山

タイ古式マッサージの総本山であるワット・ポーはマッサージに関わる壁画や銅像が散見されます。

◼️ マッサージの壁画

マッサージの人体図や経穴(いわゆるツボ)の壁画は4つの仏塔の近くで見ることが出来ます。

◼️ ルーシーダットンの銅像

寺院の敷地内のあちこちに奇抜なポーズを決めている銅像が置かれています。
中にはえ?そんなポーズ出来る?と思わせる激しい体位の銅像もチラホラ。
面白い銅像を見つけるのも楽しいと思います。

この銅像はルーシーダットンをしている様子を表していて、ラーマ1世とラーマ3世が80体の銅像を作成したと言われています。
ルーシーダットンのポーズは全部で127あるそうですが、危険な体位は除外したために80体の作成となったようです。
80体の銅像はその後密売されたものも多く、ワット・ポーに現存している銅像は24体と言われています。

アクセス

以前はタクシーかBTS&船で訪れるのが定番の大変な場所にありましたが、MRT(地下鉄)が延伸したことで一変しました。

公共交通機関で向かう場合のオススメはMRT(地下鉄)で、サナームチャイ駅の1番出口から徒歩8分で向かうことができます。
BTSのどちらの路線からも乗り換え可能ですし、何も事情がなければ迷いなく地下鉄を選ぶべきです。

船で向かうことも出来ますが、待ち時間が多い上に、場所によっては乗り換えが多くなってしまいます。
BTSのサパーンタクシン駅で降りて、サトーン船着場からチャオプラヤ・エクスプレスに乗船してターティアン船着場で降り、そこから徒歩3分で向かうことができます。
サトーンやシーロムエリアを拠点にしている方やチャオプラヤ川の風を感じたい方にはオススメできるルートです。

迷いたくない方はタクシーで向かわれるのが一番確実ですが、平日の朝や夕方は渋滞している可能性が高いのでその点は注意してください。

なお、ワット・ポー周辺のトゥクトゥクはボッタクリなので、基本的には乗らないことをお勧めします。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は11年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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