東北タイを旅しよう【前編】

2020.04.26

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

タイの全77県のうち、タイの東北部は全部で20県あります。
個人的な嗜好と独自の見解のもと、今回は東北部の中でも下のほうに位置する9県をご紹介します。
東北の下側は私の第二の故郷のあるエリアで、タイ全土の中で最も思い入れのある土地です。

東北部の上のほうに位置する11県はこちらからご確認ください。

  ナコンラチャシマー県

バンコクからイサーンに向かうときに通過するので、イサーンの玄関口のような存在です。
コラートとナコンラチャシマーの2つの呼び名を持ち合わせていますが、コラートは高原を意味していて、どちらかと言えばコラートのほうが通称として使われています。

タオ・スラナーリー像(別名ヤー・モー像)は旧市街の西門にあるブロンズ像で、コラートのシンボルとして現在も祀られています。
ラオスから侵略を受けた1826年に夫の不在であるにも関わらず、ラオス軍を撃退したという女傑である副知事夫人の像です。
縦長の公園の中に銅像がありますが、訪れたときは偶然なのかちょっとネズミが多めの印象でした。
コラートの新バスターミナルから南に3kmほどに位置しています。サムローで移動をするのもオツです。

旧市街にあるワット・パーヤップはちょっと謎めいた洞窟風の小部屋が有名です。
壁から天井まで鍾乳石を含めたたくさんの石が敷き詰められています。
アユタヤやスコータイを彷彿とさせる仏像の他に小さな滝と池もあって、静かに思考に耽りたい方にピッタリ(実際に瞑想に使われているそうです)。
タオ・スラナーリー像から北方向に徒歩10分ほどの距離にあります。

コラートに観光に立ち寄ったならば、ピマーイ遺跡公園は絶対に外せません。
クメール帝国時代に建てられたタイ屈指のクメール遺跡です。修復を繰り返していて、保存状態は非常に綺麗です。
タイのアンコールワットと称されていますが、遺跡を正面に立つとその美しさをきっと理解出来るはず。
コラートの新バスターミナルからピマーイ行きのバスで約1時間10分(北東に60kmほど)の距離にあります。

日本人にも人気のカオヤイ国立公園は自然が豊富で色々なレジャーとグルメを楽しむことができます。
バンコクから日帰りができると言われてますが、トレッキングや象乗り体験、ラフティングの他に、カオヤイ地区にはチョクチャイファームやワイナリー「グランモンテ」、チョコレートファクトリーと到底1日では回りきれません。
バンコクからは車で約3時間、コラートの新バスターミナルからは南西に130kmほどの距離に位置しています。

ナコンラチャシマーへのアクセス

コラートには空港がありますが、需要が少ないせいか航空会社が参入しては撤退という状態を繰り返しています。
バンコクからコラート行きの長距離バスも出ていますが、ローカルの会社のみになりますのでサービスは期待できません。
チケットを買うときには1等クラスのバスを選ぶようにしましょう。
乗車時間は3時間半ほどなので、窮屈ですがロットゥーも検討の余地ありです。

 ブリラム県

ブリラム県の南にあるパノム・ルン遺跡は、アンコール朝の遺跡として有名です。
クメール語で大きな丘を意味していますが、その意味に漏れることなく、死火山「パノムルン山」の山頂400mにある遺跡はブリラムの景色を見渡すことができます。
1988年に17年かけた大修復が終わったので、遺跡の状態は綺麗です。
アクセスが大変なのでツアーの参加や車のチャーターをオススメしますが、どうしても自力で行きたい方はコラートやブリラムの中心街からロットゥーやバス+バイクタクシーで向かいましょう。ブリラムのバスターミナルから南に70kmほどの距離に位置しています。

ブリラムへのアクセス

エアアジアとノックエアーからバンコク発ブリラム空港行きの飛行機が1日数便出ています。
バンコクからブリラム行きの長距離バスはナコンチャイエアーの利用がオススメです。

 スリン県

スリンと言えば「象」のイメージで、たくさんの象が集う象祭りは有名です。
そんなスリンのバーンタークラン・エレファント・ビレッジは期待値が上がりそうですが、チェンマイやパタヤに比べると素朴さが溢れる自然体の観光地です。
クメール系のクイ族の象使いが精一杯頑張っているので、彼らを応援する意味でも象の本場であるスリンでは是非訪れて欲しいところです。
スリンのバスターミナルから北に50kmほどに位置しています。ソンテオで行くこともできますが、車のチャーターが無難でしょう。

スリンへのアクセス

スリンには空港がありますが、2020年1月から飛行機のサービスが停止しています。
バンコク発ブリラム空港行きの飛行機に乗って、そこからバスで移動をする必要があります。
バンコクからスリン行きの長距離バスはナコンチャイエアーやソンバットツアーの利用がオススメです。

 シーサケット県

私が9年前に住んでいたシーサット県を思い出すと、なんとなく故郷を彷彿とさせる気持ちになります。
碌にタイ語を話せなかった当時の私を時に子どものように扱い、タイとは何たるかを教えてくれたことを忘れたことはありません。
カンボジアに面している国境があってカンボジアと小競り合いが起きている県でもありますが、県内はそんな様相は微塵もなく平和です。

サ・カムペーン・ヤイ遺跡は11世紀のクメール様式の石造りの神殿と20世紀のオシャレなタイ式寺院の新旧コントラストが楽しめます。
地獄寺としても有名で、遺跡内にはありとあらゆる苦しみを表現したオブジェがあります。
比較的ダイレクトな表現の多い地獄寺なので、気持ち悪いのが苦手な人は避けたほうが良いかもしれませんね。
シーサケットのバスターミナルから西に30kmほどの距離に位置していて、ウトゥムポン・ピサイ行きのバス+サムローやバイクタクシーで向かうことができます。

100万本の瓶から出来ているお寺ワット・ラーン・クワット(正式名称はワット・プラ・マハー・チェディ・ケーオ)。
柱も壁も床も仏塔もトイレもあらゆるところが瓶だらけのお寺で、遠目に見ると決して瓶で出来ている感じがしないところがこのお寺のすごいところ。
ちなみに緑のボトルはハイネケン、茶色のボトルはチャーンが中心に使われていますが、他のメーカーのボトルもあります。
シーサケットのバスターミナルから南に60kmほどに位置しています。

カンボジアとの国境にあるカオ・プラ・ウィハーン遺跡はアンコールワットよりも古いクメール遺跡です。
プレア・ヴィヒアとカンボジアでは呼ばれていて、国境が不明確なままカンボジア領として遺跡を世界遺産に登録したことで争いの種になりました。
以前はカンボジア領に入るポイントで入場料を払えば遺跡を見学できましたが、紛争が起きてからは入ることが出来ません。
いつかまた自由に遺跡を見ることが出来るようになる日が来ることを願っています。
下の写真は遺跡公園内の駐車場からアクセスできるモー・イー・デーンの壁です。
どうしても見たい!という方は、ムアン・ボーラーンでなんちゃってカオ・プラ・ウィハーン(レプリカ)を楽しみましょう。
カオ・プラ・ウィハーンはシーサケット県内のガンタラック(ガンタラーラック)から南に40kmほどに位置しています。

シーサケットへのアクセス

シーサケットには空港がありません。
バンコク発ウボンラチャタニー空港行きの飛行機に乗って、そこからバスで移動をする必要があります。
バンコクからシーサケット行きの長距離バスはナコンチャイエアーやソンバットツアーの利用がオススメです。

 ウボンラチャタニー県

ラオスとの国境近くのシリントーン地方にあるワット・シリントーンワララーム・プープラオはタイで人気上昇中の観光スポットです。
このお寺の最大の見所は暗くなってからで、本堂の裏側の壁に描かれたガラパプルックの木と周囲の地面が美しく光り出します。
幻想的な光は昼間に蓄光された蛍光塗料で、晴れた日の星空と組み合わせると思わず感嘆の息が漏れることでしょう。
ウボンラチャタニーのバスターミナルから東に90kmほどの距離に位置しています。

まるでトルコのカッパドギアを思い起こさせるパー・テーム国立公園は数千年前の壁画が絶壁に残されています。対岸は隣国ラオスです。
絶壁と壁画のハイキングコースの他に、サオ・チャリエンと呼ばれる道中にはキノコ岩の奇岩が見られる場所もあります。
バスとソンテオで向かうこともできますが、ウボンやコン・チアムで車をチャーターしたほうが早いかもしれません。
ウボンラチャタニーのバスターミナルから東に100kmほどの距離に位置しています。

タイのグランドキャニオンの異名を持つサム・パン・ボーク。
3,000個の穴を意味する名前通り、様々な形の岩の窪みがあります。中でもミッキーマウスの窪みはインスタ映えすること間違いなし!
乾季にしかお目にかかれない風景で、雨季にはメコン川が増水して水没してしまいます。
ウボンラチャタニーのバスターミナルから北東に120kmほどの距離に位置しています。
ここもウボンで車をチャーターして向かうのがベターかもしれません。

ウボンラチャタニーへのアクセス

タイ航空やエアアジア、ノックエアーからバンコク発ウボンラチャタニー空港行きの飛行機が1日数便出ています。
バンコクからウボンラチャタニー行きの長距離バスはナコンチャイエアーやソンバットツアーの利用がオススメです。

 マハーサラカム県

プラ・タート・ナドゥンは仏教が栄えたことを記念して1987年に建てられた寺院です。
物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、夜はライトアップされて正面のタイルに映り込む様子は密やかな美しさを体感できるでしょう。
マハーサラカムのバスターミナルから南に70km弱の距離に位置しています。

マハーサラカムへのアクセス

マハーサラカムには空港がありません。
バンコク発ローイエット空港行きの飛行機に乗って、そこからバスで移動をする必要があります。
バンコクからマハーサラカム行きの長距離バスはナコンチャイエアーの利用がオススメです。

 ローイエット県

ワット・ブラバー・ピラームは他の寺院では決して見ない特殊なお寺です。
ここの仏像はとにかく高い。高くて街から飛び抜けている様は異質です。まるで進撃の巨人!笑
67.85mの立仏像から見下ろされる圧巻の景色を是非ご堪能ください。
ローイエットのバスターミナルから北東に3kmほどの距離に位置しています。

巨大な仏塔であるプラ・マハ・チェディ・チャイ・モンコンは、ローイエットを表す「101」に準じて縦・横・高さが101mになっています。
仏塔の中は上に昇れるようになっていて、仏舎利が納められている最上階の天井は空模様が描かれた天国のような美しさです。
4階からはローイエットの景色を楽しむことができます。
ローイエットのバスターミナルから北東に90kmほどの距離に位置しています。

File:Pha Nam Yoi.jpg” Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons

ローイエットへのアクセス

エアーアジアとノックエアーからバンコク発ローイエット空港行きの飛行機が1日数便出ています。
バンコクからローイエット行きの長距離バスはナコンチャイエアーの利用がオススメです。

 ヤソートン県

パヤーカンカーク博物館とパヤーナーガ博物館は外観が最高に面白い博物館です。
かなり巨大なカエルとナーガ(蛇神)のオブジェが建てられていて、その内部が博物館になっている仕様です。
カエルは高さ約20mで、ナーガは長さ100m以上なので、外側を見るだけでもきっと楽しいはず。
ヤソートンのバスターミナルから南に3kmほどの距離に位置しています。

ヤソートンへのアクセス

ヤソートンには空港がありません。
バンコク発ウボンラチャタニー空港行きの飛行機に乗って、そこからバスで移動をする必要があります。
ローイエット空港行きも出ていますが、ウボンラチャタニー空港行きのほうが充実しています。
バンコクからヤソートン行きの長距離バスはナコンチャイエアーの利用がオススメです。

 アムナートチャルーン県

1993年にウボンラチャタニー県から分離した県です。
ウッタヤン公園の中にあるプラ・モンコン・ミンムアン像は、別名にプラ・ヤイの名を持つ高さ20mの金色の座仏です。
1965年に修復されて、金箔が貼られただけではなく、サイズも大きくなりました。
アムナートチャルーンのバスターミナルから北に4kmほどの距離に位置しています。

  アムナートチャルーンへのアクセス

アムナートチャルーンには空港がありません。
バンコク発ウボンラチャタニー空港行きの飛行機に乗って、そこからバスで移動をする必要があります。
バンコクからアムナートチャルーン行きの長距離バスはナコンチャイエアーの利用がオススメです。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は11年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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