2019.02.17
【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】
日本から駐在でタイにいらっしゃる方の中には、日本で愛用していた家電をタイでも使いたいという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、日本とタイの電圧は異なりますので、そのまま日本の家電製品をタイのコンセントに差し込むことは出来ません。
ここでは日本とタイの電気に関する違いをひとつずつ解説していきます。
一番はじめに確認しておきたいのは、プラグとコンセントの違いについてです。
皆さん、どちらがどちらかわかりますでしょうか??
タイのプラグは全部で3種類あります。
Aタイプ・Cタイプ・Dタイプすべてのプラグに対応可能なコンセントが多く設置されています。
中には、AタイプとCタイプしか使えないコンセントやCタイプとDタイプしか使えないコンセントもあったりします。
プラグとコンセントの形が合わないときは、2つの方法があります。
プラグ側を変更して使う場合は、マルチプラグを使用してください。
コンセント側を変更して使う場合は、変換ソケットを使用してください。
どちらが簡単でコストが低いかを考えると、断然変換ソケットになります。
タイではフジスーパーやHome Proで50バーツ前後で販売されています。
マルチタイプの変換ソケットは少し高めの数百バーツです。
簡単に言ってしまうと、タイと日本の電圧は異なります。
タイの電圧 220V
日本の電圧 100V
日本の家電製品は100Vに統一されていますので、変圧せずにタイのコンセントに日本の家電製品のプラグを差し込むと、家電製品が故障したり、室内のブレーカーが落ちたりします。
壊れた家電製品は自力で修理は出来ませんので、うっかり差し込んでしまった・・・なんてことにならないように注意してください。
ただし、携帯電話やパソコン、カメラ等のアダプタは100-240Vの間の電圧で使用することが出来るものが多いです。
電源コードのアダプタに対応可能な電圧が書かれていますので、確認してみてください。
周波数はあまり耳にすることのない単語かもしれません。
家庭のコンセントは電圧が変動していますが、その変動は大きくなったり小さくなったり波のような波形になっています。
この波の1秒間あたりの回数を周波数と言います。
少し難しい説明になりましたが、日本の周波数は東日本が50ヘルツ、西日本が60ヘルツと東西で分かれています。
50ヘルツは1秒間に50回の波、60ヘルツは1秒間に60回の波が作られています。
通常はひとつの国はひとつの周波数になりますが、日本の場合、電気を作るための発電機を東日本と西日本がそれぞれ違う周波数の国から持ち込んだことで、同じ国の中なのに2つの周波数が作られてしまいました。
タイの周波数は東日本と同じ50ヘルツです。
西日本の家電はタイとは異なる周波数ですが、「50-60Hz」と書かれている場合は50ヘルツの周波数でも使用することが出来ます。
もしも「60Hz」しか書かれていないときは、機械が故障する危険性がありますので要注意です。
周波数は変圧器では変換されませんので、変圧器と接続すれば大丈夫なんて思わないでください。
家電製品にはワット数があります。
変圧器にも変圧可能な最大ワット数がありますので、ワット数に応じた変圧器を購入するようにしましょう。
なお、変圧器は変圧をしなければならないワット数が高ければ高いほど電圧を安定させるのに時間が必要になります。
そのため、変圧器の変圧可能なワット数はギリギリの数値ではなく、2倍程度のワット数のものを選ぶことで変圧にゆとりを持たせることが出来ます。
ワット数が不足している変圧器を使うと、変圧器が過剰に働いて発熱することがあります。
火事の危険があるので、ワット数は必ず確認して購入するようにしましょう。
変圧器は便利なものですが、変圧器の使い忘れによる事故で日本からの大事な家電製品が壊れるリスクがあります。
ほとんどの日常家電製品はタイでも入手可能ですので、出来る限り現地調達で済ませることが望ましいかもしれません。
バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。