タイの飲酒事情

2024.02.15

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】
※記事は2024年2月15日に更新されました。一番初めの投稿は2019年9月5日でした。

タイはいつでもお酒の買える国ではありません。
販売時間に制限がありますし、お酒が買えない日もあります。
飲酒のルールについてしっかりと理解をしてお酒を楽しむようにしましょう。

年齢制限

タイでお酒が飲めるのは20歳からです。

2008年2月に法改正がされて、以前の飲酒可能年齢である18歳から20歳まで引き上げられました。
日本と同じなので覚えやすいですね。

未成年が飲酒をすると、1年以下の懲役か最大2万バーツの罰金、あるいはその両方が科せられます。

お酒の販売時間

タイではお酒の販売可能な時間が決められています。

 11:00〜14:00
 17:00〜24:00

コンビニやスーパー等のレジがあるお店では厳密に購入できる時間が定められています。
1秒でも時間をオーバーしたら売ってもらえません。
レジが通らないようになっているので、その場でどんなに抗議をしてもダメです。速やかにあきらめましょう。

たまに若干時間のずれているレジがあって、「まだ販売可能な時間なのに売ってもらえない・・・」というケースもあります。
時間に余裕を持って購入をするように心がけましょう。

例外として、空港や深夜時間帯に営業をしているバー等では規制の対象外となっている場所もあります。
また、レジのないお店では多少の融通を利かせてくれるお店もあります。

なお、お酒の販売を規制しているだけで、飲酒の時間が制限されている訳ではありません。
事前に購入していたお酒を販売禁止時間に飲むことは全く問題ありません。
レストランで14時直前や深夜0時直前にお酒をオーダーして、その後にのんびり飲むことは全然OKです。

この販売禁止時間ですが、実ははっきりとした目的は不明です。
以前にタイ人の友人から「仕事の時間は仕事に励むように労働時間に販売禁止時間を設定している」なんて聞きましたが、結局のところ買えないだけで飲めちゃうしどうなんでしょう。。。

禁酒日(祝日)

上記の販売時間の規制の他に、お酒が販売禁止の祝日があります。
販売禁止の祝日は終日販売不可になりますので、毎晩晩酌派はストックを切らさないように気をつけてください。

2024年の禁酒日となる祝日は次の通りです。

 2月24日 万仏祭(マカブーチャ)
 5月22日 仏誕祭(ヴィサカブーチャ)
 7月20日 三宝節(アサラハブーチャ)
 7月21日 入安居(カオパンサー)
 10月17日 出安居(オークパンサー)

タイの祝日一覧はタイの祝日【2024年版】で確認してください。

禁酒日(その他)

祝日以外でお酒が販売禁止となる場合もあります。
販売禁止は選挙の投票の当日と前夜、期日前投票日が該当します。

選挙のときは特に禁酒の制約が厳しく、公共の場で飲むことが禁じられています。
どうしても飲みたい人は事前に買いだめをして、自宅でお酒を楽しみましょう。

 投票日前日 18:00〜24:00
 投票日当日 0:00〜18:00

 期日前投票前日 18:00〜24:00
 期日前投票日  0:00〜18:00

選挙の情報は小まめにニュースを見て確認するようにしましょう。

ちなみに、選挙時の販売禁止には明確な理由が存在します。
選挙のときに酩酊することで正しい判断ができなくなるのを抑止するためです。

お酒を飲んではいけない場所

タイではお酒を飲んではいけない場所が存在しています。
日本のようにどこでも自由に飲めるという訳ではありません。

寺院や学校、医療機関(薬局含む)、役所、ガソリンスタンド、公園が飲酒禁止のエリアになります。
飲んではいけない場所でお酒を飲んでいるのが見つかると、6ヶ月未満の懲役か最大1万バーツの罰金、あるいはその両方に科せられます。

路上で飲むことの制限はありませんが、タイでは路上で飲んでいる人をほとんど見かけません。
タイ人はお酒とタバコを良くないものだと思っている人も多いので、マナーとして路上では飲まないほうが無難です。

なお、上記の飲酒が禁止されている施設前の路上では取り締まりを受ける可能性があります。
喫煙の場合だと公共交通機関(バス停含む)が禁止されているので、同じように飲酒も気をつけたほうが良いかもしれません。

タイの国産ビール

タイの国産ビールで有名どころはシンハー、リオ、チャーンの3つではないでしょうか。
他にもチアーズやアーチャー、フェダーブリュー等もありますが、上記3つが圧倒的に有名です。

タイ人の友人が一番飲んでいる印象があるのはリオビール。
日本人のブログでレオビールと書いているのをよく見かけますが、発音は「リーオー(平坦に発音)」です。

ちなみにシンハービールはタイ語で「ビアシン」になります。

タイでは輸入ビールもあちこちで飲むことが出来ます。
ハイネケンやカールスバーグを筆頭に、タイガービール、バドワイザー、ヒューガルデン、サンミゲル、ビアラオ等の各種ビールが楽しめます。

ちなみに日本のビールであるアサヒスーパードライやキリン一番搾りもタイで製造されています。
味は日本産と若干違うようですが、個人的には十分飲める味だと思います。

タイの国産ウイスキーとブランデー

ウイスキーは本来は麦を原料にしているお酒です。
ここタイでウイスキーとして販売されているものは米を原料としており、純粋な意味でのウイスキーには当てはまりません。
タイのウイスキーは「タイウイスキー」として理解するのが良いと思います。

タイウイスキーとして有名なのは、メコン(Mekhong)とホントーン(Hong Thong)でしょう。
ちなみに、リージェンシー(Regency)はタイウイスキーではなく、ブランデーになります。

輸入物のウイスキーも販売されています。
ジョニーウォーカーやジャックダニエル、シーバスリーガル等があります。
日本産のものはサントリー角瓶や山崎が輸入販売されています。

タイ式ビールのたしなみ方

タイはビールに氷を入れて飲むことが一般的です。
「ビールに氷!?」と最初こそ驚きましたが、理にかなっている飲み方だなと今は思います。

常温のままビールを置いておくと、あっという間にぬるくなるんですよね。。。
ぬるいビールほど不味いものはないと個人的には思っています。
タイ歴が長くなってくると、ビールに氷が入っていないと違和感すら感じるようになります。

お酒と飲み合わせNGの果物

ドリアンはお酒との飲み合わせNGな果物として有名です。
ドリアンとお酒を一緒に食べると、タイ人から「死ぬ」と言われることがあります。

流石に死ぬというのは迷信のようですが、体調が悪くなる可能性はあるようです。
ドリアンとお酒が胃の中で混ざり合うと急激に発酵し、身体が発熱したり、お腹に膨張感が出たり、吐き気を感じたりするそうで・・・。

現地の人に避けるべきだと言われたものは、避けるようにしたほうが良いでしょう。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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