ダムヌン・サドゥアク水上マーケット

2023.12.28

JIROKO

【この記事はタイローカルに詳しい不動産屋さんの『JIROKO』が書いています】

タイを旅行で訪れる観光客のメジャーなスポット『ダムヌン・サドゥアク水上マーケット』をご紹介します。
バンコクから少し距離がありますが、バンコク発のツアーも出ているので気軽に訪れることが出来ます。
水上マーケットの盛り上がりは朝早い時間なので早起きが大変ですが、是非訪れたい観光地のひとつです。

ダムヌン・サドゥアク水上マーケットとは

タイで最も有名な水上マーケットと言えば、ダムヌン・サドゥアク水上マーケットです。
150年ほど前にラーマ4世によってダムヌン・サドゥアク運河が造られました。1866年に造り始め、1868年に完成しています。
当初は水上交通の要所でしたが、1971年にタイ観光局が外国人向けの観光名所としてダムヌン・サドゥアク水上マーケットを設立しました。

タイのローカルフードや果物、雑貨などをボート上で購入したり、水路の脇で営業しているお店から購入することが出来ます。
地元の人が訪れるようなローカルな感じではなく、観光地化された市場ではありますが、水に揺られながらボートに乗って雰囲気を楽しむには十分過ぎる場所だと思います。

バンコクから南西に約90キロのラチャブリー県に位置しているので、アクセスがネックとなりますが、自家用車やドライバー付きのレンタカーがない場合はツアーに参加するのが無難かもしれません。

入場料

入場料は無料です。

撮影不可の場所はありません。

営業時間

明確な営業時間は定められていませんが、マーケットは早朝に始まり、午前中に賑わいを見せます。
午前中の早めの時間が賑わっている様子を見れるのでオススメです。
午後も続けて開いているお店もありますが、閑散とした寂しい雰囲気であまり楽しめないと思います。

エアコンのある場所はありません。

水上マーケットの回り方

順路はありませんが、せっかくの水上マーケットなのでボートに乗って水路を回りましょう。

水上マーケットの雰囲気

まるで迷路のように水路が入り組んでいて、水上やその脇には至るところにお店が溢れています。
つばの広い麦わら帽子にモーホームと呼ばれる農民がよく着る青い服の姿のおじちゃん&おばちゃんの売り子さんをあちこちに見かけます(それ以外の色の服を着た売り子さんもたくさん居ます)。

午前中の早い時間(午前7時〜9時くらい)に訪れると、たくさんの物売りのボートが出ていて、掛け声が飛び交う賑やかな雰囲気を楽しめるでしょう。

売られているものは幅広く、果物や野菜、タイのお菓子、麺類、ご飯物、雑貨と多岐にわたります。
ただし、雑貨類は値段も高めで特筆すべきものもなく、ここで買うべきものは特別ありません。
雑貨類の値下げ交渉はトライOKですが、飲食物は値下げの対象にならないので、値下げの交渉は品物を選んでください。

私が訪れたときは人が少ない時期の早朝なので、写真はあまり混雑していない様子が写されています。
本来のダムヌン・サドゥアク水上マーケットはすれ違う舟がスレスレになるくらい混んでいることがありますので、写真は雰囲気を味わう程度に参考にしてください。

ダムヌン・サドゥアク水上マーケットで日本人に有名なものと言えば、ヤシの実に入ったココナッツアイスです。
水上のボートで販売しているので、ボートを見つけたら手招きしてボートを近づけてもらい購入をしましょう。

水上マーケットではクイッティオ・ルアと呼ばれる小さな器に入ったタイ風ラーメンが名物です。
ここでは舟の上で作られていますが、バンコクのアヌサワリー近辺でもクイッティオ・ルアが食べれるお店が点在しています。

オススメはレモン風味のトムヤムラーメン(タイ語名:トムヤム・マナーウ)です。
クイッティオはナンプラーや唐辛子、砂糖、酢を使ってお好みで味を整えて食べてください。

水路以外の場所にもお店がありますが、基本的にはここで買ったほうが良い特別な商品はありません。

水上をボートで回る

ボートは2種類ありまして、手漕ぎボートとモーターボートがあります。
モーターボートは手漕ぎボートと同じように基本コースを回ってくれますが、追加で舟の少ないところを高速で移動して長閑な雰囲気を楽しめる点が手漕ぎボートとの違いになります。
手漕ぎボートで水上マーケットは十分楽しめると思いますが、水上で風を切りたい方はモーターボートを選択しましょう。

ボートは水路の脇にあるお店や水上の舟を巡るのがメインですが、途中でお土産がたくさん売られている建物に寄るのが基本コースになります。
下の写真はお土産がたくさん売られている建物の風景で、トイレやATMもあって、ある程度の時間はここで過ごすことになります。

ボートの漕ぎ手が勝手に水路脇にあるお店に寄ることもありますが、興味があるお店があれば、指差しで伝えることでそのお店まで連れて行ってくれます。

2023年現在、乗り合いの手漕ぎボートは1人200バーツ前後、乗り合いのモーターボートは300バーツ前後が相場になります。

貸し切りの手漕ぎボート(1時間)はタイ人が1隻500バーツ前後、外国人が1隻700バーツ前後になります。
貸し切りのモーターボート(1時間)はタイ人が1隻700バーツ前後、外国人が1隻1,000〜1,500バーツ前後になります。
1時間半〜2時間の貸し切りも可能で、料金は時間に応じて高くなっていきます(最大で1隻3,000バーツ前後)。

場所によってはぼったくり料金でチケットを売りつけようとしてくるお店があります。
強引に買わせようとしてきたり、1時間で1隻3,000バーツの場合はぼったくりだと思ったほうが良いです。

アクセス

バンコクの南西に位置する県にある水上マーケットなので、自家用車や運転手付きの車のチャーター、あるいは、ツアーへの参加をお勧めします。
車の場合は片道で1時間45分程度(高速道路を使用)になります。

車以外でアクセスする場合は、南バスターミナルからバスに乗るか、モーチットのミニバスステーションからロットゥー(ワゴン車)に乗るかのどちらかですが、直通で行くことは出来ず、降車した後にバイクタクシーに乗るか、ソンテオ(乗り合いバス)に乗るか、40分ほど歩いて向かうかのいずれかになります。
乗り換え時間も含めると片道3時間程度かかることを覚悟しておきましょう。

バスターミナルから向かうとぼったくりのボートツアーでチケットを買わされたという話もありますので、タイによほど慣れている方でない限りは、車で向かうか、ツアーの参加が無難です。

JIROKO

バンコクの不動産賃貸を取り扱う『alphabet home』のアフターケア担当。JICAボランティアを皮切りに、タイ生活は14年目に突入。バンコクの生活で困ったことや役に立つ情報、面白いことをご紹介していきます。

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